ABOUT

　劇団くじら座は、電子の海においてノベルゲームという劇を提供するために回遊する創作者たちの群れで構成されています。ノベルゲームをシナリオ・イラスト・サウンドなどの美しい点と点をつなぎ合わせた総合芸術と捉え、個々の輝きを美しいものとするだけでなく、いかに綺麗にそれを繋いでいけるかということに日夜心血を注いでいます。

座長挨拶

　くじら座という星座を紡ぐ星のひとつに、ミラという恒星があります。地球から観測する際に、二等星に見えることもあれば、十等星に見えることもあるという不思議な星。果たして、その光は私たちのもとに届いたと言えるのでしょうか。

　創作というものは星の光によく似ています。それは自身の命を文字通り燃やすことであり、自身の内に燻る想いをどうにかして他人に伝えようとするあがきでもあります。その想いが届く保証などどこにもありません。しかし、こうも思うのです。人の想いが届かないとしたら、遙か彼方で燦めく星影がどうしてここまで届くというのでしょう。

それは、祈りにも似た奇跡なのだと思います。

　絵を描き、音を鳴らし、言葉を絞り出すことで、少しでも想いが届きますように。そして、皆様にとって私たちの作品が星の光のような存在となりますように。そんな想いが込められ、このサークル名がつけられました。

2019年10月吉日

「劇団くじら座」座長　東雲祐月拝